Five Types

5つの型

組織を動かすための、基本の型

職場の停滞は、感覚だけでは整理しきれません。

どこで止まるのか。どこでズレるのか。どこで仕事が戻るのか。どこで続かなくなるのか。そうした流れを見ていくために、賢嶺では組織を「5つの型」で捉えています。

「条件設計」「決める」「育つ条件」「続く」「締め」。この5つは、それぞれ別々のテーマではありません。組織が前に進むために必要な流れを、整理して見えるようにした基本の型です。

型とは何か

型は、現場を縛るためのものではありません。毎回ゼロから考えなくても、組織が前に進みやすくなるように、基本の進め方を整えるためのものです。

  • 判断しやすくすること。
  • 任せやすくすること。
  • 続けやすくすること。
  • 最後に整理して、次につなげやすくすること。

賢嶺の5つの型は、そのための土台です。

5つの型の全体像

組織は、いきなりうまく動くわけではありません。前提をそろえ、決めるべきことを決め、任せて育つ流れをつくり、続ける場を持ち、最後に整理して次へつなげていく。この流れが整うことで、仕事は進みやすくなります。

条件設計 決める 育つ条件 続く 締め

ひとつでも弱いところがあると、別のところに影響が出ます。だから賢嶺は、個別の問題として切り分けるのではなく、5つのつながりとして組織を見ています。

① 条件設計

Type 01

始める前に、前提をそろえる型

何を進めるのか。誰がどこまで担うのか。何を判断の基準にするのか。

こうした前提がそろわないまま話が始まると、途中で認識のズレが広がります。

よくあるのは、目的が曖昧なまま進み始めることです。役割分担がはっきりしないまま動いてしまったり、期待だけが先に走って、進め方がそろわなかったりすることもあります。この状態では、話し合いを重ねても、前提がずれているため、整理されていない感覚が残ります。

条件設計が整うと、話の土台がそろいます。誰が何を考え、どこまで判断してよいのかが見えやすくなり、スタートの時点で詰まりにくくなります。

② 決める

Type 02

止めずに前へ進めるための型

何を決めるのかを明確にし、誰が判断し、その結果をどう残すのかまで整える。

会議をしたのに何も決まっていない。結論が先送りになる。誰が決めるのかが曖昧なまま、話し合いだけが続く。こうしたことが起きると、組織は前へ進みにくくなります。

決めるというのは、単に多数決で結論を出すことではありません。何を決めるのかを明確にし、誰が判断し、その結果をどう残すのかまで整えることです。ここが弱いと、決まったつもりでも、あとから解釈が分かれます。

この型が整うと、判断の場がはっきりします。何が決まったのか、誰がどう動くのかが見えやすくなり、先送りやあいまいな保留が減っていきます。

③ 育つ条件

Type 03

任せても戻らない状態をつくる型

任せる範囲を明確にし、判断の基準を共有し、困ったときに確認できる状態を整える。

人が育たないのは、本人の意欲だけの問題とは限りません。任せたつもりでも判断の基準が曖昧なままだと、現場で決めきれず、仕事や判断が上に戻ります。その流れが繰り返されると、任せる側も任される側も、少しずつ動きにくくなります。

育つ条件とは、ただ任せることではありません。任せる範囲を明確にし、判断の基準を共有し、困ったときに確認できる状態を整えることです。その土台があることで、現場で考えて動く場面が増えていきます。

この型が整うと、任せることが丸投げになりにくくなります。上司が抱え込み続ける状態が減り、現場の中に判断と成長の流れが生まれます。

④ 続く

Type 04

一時的で終わらせないための型

確認する場があり、振り返る流れがあり、少しずつ調整しながら残していける状態をつくる。

新しい取り組みが始まっても、最初だけで止まることがあります。担当者ががんばっている間だけ動いて、忙しくなると元に戻ることもあります。これは、意志が弱いからではなく、続けるための場や流れが整っていないことが原因である場合が少なくありません。

続くというのは、気合いで持たせることではありません。確認する場があり、振り返る流れがあり、少しずつ調整しながら残していける状態をつくることです。特定の人の努力だけに頼ると、変化は長く続きません。

この型が整うと、決めたことがその場限りで終わりにくくなります。続けるための確認と調整が行われることで、変化が職場の中に残りやすくなります。

⑤ 締め

Type 05

次につながる整理をする型

結果だけを見るのではなく、進め方の中で何が機能し、何がズレや詰まりにつながったのかを整理する。

仕事や取り組みは、終わり方によって次への活かされ方が変わります。終わったらそのままになる。振り返っても感想だけで終わる。何がうまくいき、何が詰まりだったのかが整理されない。こうした状態では、同じことがまた繰り返されます。

締めとは、やりっぱなしにしないことです。結果だけを見るのではなく、進め方の中で何が機能し、何がズレや詰まりにつながったのかを整理することです。そうすることで、次の判断に使える形が残ります。

この型が整うと、経験が単なる出来事で終わりません。次に活かせる形で残るため、改善が積み上がりやすくなります。

5つはつながっている

判断の基準が曖昧だから、決めきれない。

決めた内容が明確でないから、伝わり方にズレが出る。

伝わり方にズレが出るから、現場で判断できず、仕事が戻る。

続けるための確認の場がないから、一時的な変化で終わる。

最後の整理が弱いから、次に活かされない。

だから賢嶺は、一部分だけを切り取って見ません。組織の停滞を、5つのつながりとして見ながら、どこから整えるべきかを考えます。

どこから見直すべきか

すべてを一度に変える必要はありません。大切なのは、いまどこで詰まりが起きているかを見極めることです。

  • 決められないのか。
  • 任せても戻るのか。
  • 続かないのか。
  • 最後に締まりがないのか。

入口が見えると、見直す順番も見えてきます。賢嶺は、その順番を感覚で決めるのではなく、5つの型から整理して考えます。

違和感は、見直しの入口になります

課題がきれいに整理されていなくても構いません。

「決めても進まない」
「任せても戻ってくる」
「始めても続かない」
そうした感覚には、必ず背景があります。

賢嶺は、その違和感を5つの型から整理し、どこから見直すべきかを一緒に考えます。人の問題として片づける前に、仕組みや進め方の側から見直していく。それが、賢嶺の基本姿勢です。

まずは、組織の「詰まり」を整理するところから

ご相談の内容が、明確に整理されていなくても構いません。
「うちの職場、どこかおかしい」
その感覚を、構造として一緒に見ていきます。